2011年5月23日月曜日

天王寺界隈

大阪市立美術館へ歌川国芳の展覧会に行ってきました。
50年以上住んでいた大阪ですが、美術館のある天王寺はいつ行っても日本じゃないみたいな雰囲気です。
地下道から出てくるといきなり将棋をしている人たちが。



天王寺公園がさくで囲われて自由に入れなくなってからは、独特の空気が薄くなりました。おじさんたちの服も綺麗だし、靴にも穴が空いていません。お風呂にも入っているようです。
以前は露天で30円?のカラオケがあって、その前で音楽に合わせておじさんたちが踊っていたんですが、横には飲み物を飲ませてくれるところもありました。道に椅子、テーブルがおいてあって、缶ビールやジュースが飲めるだけの露天です。
また拾ったとしか思えないようなものを、真剣に売っているひともたくさんいました。
ある時そんな店で絵を買っている人を見ました。その人は近くのブルーシートの家に入って行きました。
あそこに飾ったんでしょうか?何年も前の忘れられない思い出です。

これは美術館のすぐ近くの新世界です。平日の昼間なのにどの店もお客さんが沢山いました。
ここも一昔前は将棋を打たせてくれる店がたくさんありましたが、今は食べ物やさんが多いです。


子どもが小さかったとき、此処に来たことがあります。道で拾った爪楊枝を当然のように使ってる人を見て、強烈な印象だったのか、息子は天王寺というと未だにそのことを思い出すそうです。

2 件のコメント:

  1. 予備校に通っていた頃に天王寺を頻繁にとおったので強く印象に残っています。
    あの独特の露天商と日に焼けた肌、歯の抜けた笑顔等をみるとモンゴルを旅行したときのことを思い出しました。
    日本がアジアに繋がっている事を強く感じられる場所だったのですが、いまはそういう類の活気は失われているようです、天王寺界隈は。
    しかし、近代化された天王寺をドーナツ状に囲む諸地域では未だじゃりン子チエライフがエンジョイされているようです。
    大阪に住んでいながらまるで異空間のようにおもわれます

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  2. じゃりんこちえワールド、ほんとうに面白いですね。
    このあと大阪駅から帰りましたが、ピカピカでスマートで
    本当の大阪はこんなんと違うぞ!と心のなかで叫びました。

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