2012年1月10日火曜日

羽衣伝説もある伊香具神社

あけましておめでとうございます。
元日に大音に有る伊香具神社(いかぐじんじゃ)へ初詣に行きました。

伊香郡大音や西山は水上勉の小説「湖の琴」にも書かれていますが、昔から琴や三味線などの絹糸を作る地域として有名でした。”残念ながら現在は伊香郡という地名は亡くなり、長浜市になりました”

伊香郡は古代豪族伊香連(いかのむらじ)の本拠地で、羽衣伝説に依れば、伊香刀美(いかとみ)が伊香小江(いかのおえ/琵琶湖は大江という)で水浴びをしている天女の羽衣を隠し、天女と夫婦になり4人の神々をもうけたそうです、そして伊香刀実が伊香具神社の御祭神「伊香津臣命」(いかつおみのみこと)ではないかといわれています。

拝殿から本殿を見たところ。お神酒、白菜、ミカン、人参、しいたけ、鏡餅などが三方にのせてお供えしてあります.


伊香具神社の正面、今参道になっているところは、昔は琵琶湖と続く入り江で、弘法大師がそこに住んでいた大蛇を退治され、(大蛇は神社の裏の賤ヶ岳へ逃げたと伝えられています。)堰を作り干拓されたそうです。
ここの鳥居は大変珍しい形で「伊香式鳥居」といい両脇に稚児柱が8本、さらに脇鳥居がついていて、この地が沼地で足元が悪かった事を想像させます。



雪で本殿裏の木が倒れ、もう少しで本殿がつぶれるところだった。
とんど(大焚き火)に当たっていると神社当番(みやぜわ)が
来られて、いろいろ興味深いお話をして下さいました.
大晦日からずっと社務所に詰めて、とんどを守っているそうです.
美しく掃き清められた境内や拝殿のしつらいなどを見ていると、この神社が土地の人に愛されている事を感じます.

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